03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

明るい方へ

2009.11.09 (Mon)


葬儀の終わった次の日、私は銀行の椅子にすわっていました。
葬儀場に振込みをするのです。


ふと前をみると
そこには大好きだった中学の担任の先生が!
久しぶりですね、という暖かい声に
三日前のできごとを淡々と話している私がいました。


声をつまらせながら、
先生はおっしゃいました。
「どうか陽の射すところ、陽の射すところを歩いてください」と。



>>>


あれから8年。

一つの金子みすゞの詩に出会いました。



 ~ 明るい方へ (金子みすゞ全集Ⅱより) ~


    明るい方へ
    明るい方へ。
    一つの葉でも
    陽の洩るとこへ。
    籔かげの草は。
   
    明るい方へ
    明るい方へ。
    翅(はね)は焦げよと
    灯のあるとこへ。
    夜飛ぶ蟲(むし)は。

    明るい方へ
    明るい方へ。
    一分もひろく 
    日の射すとこへ。
    都会(まち)に住む子等は。




みすゞは感性豊かな詩人でした。自死で若い命を終えました。
詩の一つ一つに 懸命に生きようとした輝きがあります。
懸命に生きている小さな命を とてもいとおしみました。


私は担任の先生の言葉のおかげで、
何年もかけて、
やっと「自分も楽しんでもいいんだ」と思えたような気がします。



あの世へ行った魂も この世で生きている魂も
すべて同じで いとおしい。
あなたもあなたの人生をいとおしく思っていいんだよ。



みすゞはそう教えてくれるような気がします。






スポンサーサイト

テーマ : 心と言葉。 - ジャンル : 心と身体

18:45  |  未分類
 | HOME |